29-1-16:ISO17025等のマニュアル販売申込はこちらからでもできます
JCSS認定登録
1.認定機関;独立行政法人製品評価技術基盤機構 認定センター

2.審査登録までの流れ
(1)常用参照標準のJCSS校正
①〇〇〇校正用標準○○
②常用参照標準(〇〇〇)についてJCSS校正を受けておく。
③必要な校正用機器についてJCSS校正を受けておく。
(2)技能試験への参加
すぐに電話で認定機関に確認して下さい。
 (3)校正機関を運営するための文書の作成、準備する
下記のような文書を作成して下さい。
①品質マニュアル ②品質管理規定 ③校正方法手順書 ④不確かさの推定手順書,バジェット表
④施設・常用参照標準・校正機器等管理手順書 ⑤社内技能試験手順書⑥校正結果の処理手順書
⑦校正証明書発行手順書 ⑧記録様式
17025品質マニュアル,内部監査チェックリストのサンプル
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(4)申請書類の作成、申請, 新規登録申請手数料
①申請種類に不備があると受付が遅れる。※まず1回で受付けてもらうことはない。
②正本1部、写し3部となっているが、提出後に自社には1部も残らないので、写しをもう一部作成して4部にする。
※申請までに、下記が終了していなければなりません。
・校正機関の運営のための品質マニュアル等の正式版の発行(上記(3))が発行され、システムが運用され、
内部監査、マネジメントレビューが終了していなければなりません。
・内部監査員の養成(資格認定)及び内部監査の実施(内部監査の実施をスムーズに行かせるための
内部監査チェックリストの作成(ISO17025の理解、自社のシステムの全体像を把握し、運用が安定していないと作成するのに時間がかかります)
・マネジメントレビューの実施(校正センター長がトップマネジメント(取締役など)である場合は、日々の
研修、システムの構築の取り組みでシステムを理解されていくが、社長がトップマネジメントである場合は、     日々の取組みに参加される機会が少ないので、特別な研修を行う必要があります。)
例えば、審査員が「この品質方針は、どんな思いで作成されましたか?」に十分な回答をすることができるでしょうか?今までの指導経験から、審査員の満足を得るような回答ができる社長様は少ないですね。
審査員は、このたった一つの質問で、審査を受けられる企業様の全体のシステムの周知度、運用状況が分かるものです。


③申請書チェックリストは,申請をされる際の添付書類です。該当箇所に?が付かないと申請が出来ない。
④新規登録申請手数料の納付
(5)申請書類の受付がされますと、審査員が決定され連絡が入ります。
(6)JCSS登録認定申請書類、品質マニュアル等のすべての文書が文書審査されます。
①書類審査質問書が審査員よりメール(Word版)でおくられてくる。
・弊社のコンサルタント会社が指導させて頂いても指導先に30数件の質問が送られてきます。
・逆にコンサルタントを採用されなく、自社独自で取り組まれた場合には、5倍弱の平均140数件の不適合等の質問が送られるみたいです。この文章を読んでいらっしゃる独自で取り組まれている企業様、これから独自で取り組みを計画されている企業様、きっと信用してもらえないかもしれませんが真実ですよ。
→こんなにいっぱいの不適合が指摘されたら、現地審査どころではありません。現地審査に進む前にこの150件近くの質問内容について解決して回答して、審査員の方の了解を取らないといけません。時間がいくらあっても自信もなくなってきたり審査を受けるにも不安になります。
②書類審査質問書に一緒に記載されている回答書様式に”検討結果及び回答“を記載して送り返す。
③書類審査質問書は、1回だけでは終わりません。数回送られてきます。
④審査員が、すべての審査質問項目について解決できたことをメールにて連絡がきます。そうするとやっと現地審査に進めます。
(7)現地審査日の通知
(8)現地審査の実施
<br “ ①A審査員(リーダー)、B審査員、C技術審査員の3人で行われる。<br />      1日目           2日目<br />審査員 A・B審査員<br />                                  A・B・C審査員で行われるがCの技術審査員が中心行う。
審査内容 ・ISO17025品質マネジメントシステムの審査(4章,5章)                               校正作業の実施から校正証明書発行まで見学して審査を行う。                                      校正技術者が実際行う。校正技術者は、校正作業を校正方                                      法手順書に従い行い。審査が終わってのちに校正技術者に聞く                                      と大変、緊張したとのこと。
時間     9時から17時
9時から12時 校正作業の審査
13時15時30分 校正証明書の作成・提出
16時からクロージング会議
結果の発表
②最終日に2日間の審査結果についての発表。
審査の途中で、審査員から認定についての言葉が発される                                   場面に注意。
(9)現地審査の終了
(10)現地審査によって指摘された場合の不適合、推奨事項について是正処置を終了して是正処置報告書で文書化して報告します。
(11)是正処置の承認
(12)審査員が認定機関へ、文書審査、現地審査の報告をする。
(13)認定機関は、報告された内容について適合性を判断する。
(14)判定会議を開催し、認定の判断を決定する。
(15)認定機関より認定の連絡が入る。
(16)認定機関のホームページに登録・認定事業者として公開される。
【JCSS】【事業者情報】登録事業者の新規登録を更新しました(新規)
【JCSS】【事業者情報】登録事業者の情報を更新しました(更新)
→今年は、新規にJCSS登録の認定を受けた企業様は、いまだ0件(平成28年11月24日現在)
JCSS登録を考えていらっしゃる企業様の中には、悪い言い方ですが、
①JCSS登録をISO9001の取得と同じように簡単に考えていらっしゃる経営者、担当者の方が多いです。
そんなに簡単にJCSS登録は出来ません。
②JCSS登録までの取り組みの計画までの日程計画の立て方が、まったく甘い。そんな日程計画ではJCSS認定は難しいです。コンサルでこんな失礼なことを書くコンサルタントはいないかもしれませんが、あえて書かせて頂きました。
昨年の新規のJCSS登録企業数は、9件(うち弊社指導先3件)でした。
今年の弊社の新規の指導登録認定の予定企業数はJNLA1件とJCSS1件を計画していました。
ところが今年の弊社の指導実績は、JNLAの指導先について、今年3月に認定されましたので1件です。また
JCSS登録の認定も1社計画していましたが、7月末の申請書は終了していますが、現在質問書についての
回答準備中ですので、審査は来年に持ち越しになるような気がしています。。
きっと現地審査を終わり、認定を受けるのは来年4月から5月を推測しています。
驚くなかれ審査申請を7月にして、9ケ月後ですJCSSの登録を頂けるのは。

3.JCSS登録までの取り組む流れ
(例)現在申請中のN社
準備               申請書<br />    作 成                                        審査<br />   12ケ月間      6ケ月間                            8ケ月<br />システムの構築      システムの運用<br />                   申請書の作成提出     文書審査 現地審査 是正処置 判定会議 認定<br />平成15年1月キックオフして<br />平成25年12月中に構築<br />  (1年間)  平成26年1月に運用開始 平成26年7月末に申請書の提出 11月
(1)校正室の組織の決定 組織図
(2)認定の適用範囲の決定 適用範囲
(3)施設、常用参照標準、校正用機器等の準備
施設のレイアウト図
校正室の校正作業                                          校正室の事務エリア</p> <p>環境条件が確保されている部屋、常用参照標準、校正用機器の保管   </p> <p>温度、湿度、電磁波、塵埃                         文書の書庫、パソコン、顧客の〇〇〇(ラック)、<br />                                            校正証明書等の作成業務、外部者との受付部屋
※入退出のルールの作成
(4)役割責任権限、力量の確保
①校正室の校正
 正 副<br />トップマネジメント -<br />品質管理者<br />技術管理者<br />校正証明書発行責任者<br />校正技術者 -<br />校正補助員 -
JCSS登録について、相談を受けた企業様の品質マニュアルを見せて頂い
たところISO17025の規格要求事項で、使われている品質管理主体”という文言や”技術管理主体”という
文言が、そのまま、役職の名称として品質マニュアルの中で使われていました。
校正室の運営でこのような”品質管理主体”という名称や”技術管理主体”という名称で、日常の仕事で使われ
るのでしょうか?私は、きっと使われないと思います。このような、品質管理主体”という名称や”技術管理主体”
という名称は、実際の日常の業務で使う身近な言葉の役職名がを使われるのが良いと思います。
私の指導先では、1社も品質管理主体、技術管理主体という文字は、品質マニュアル、規定、手順書では使っていません。
②校正技術者の教育と資格認定
下記のような認定基準ではだめです。
×(認定基準)〇〇〇の校正業務に3年以上従事した経験がある人。
③校正機器の管理責任者
下記のような認定基準ではだめです。
×(認定基準)校正器の管理業務に3年以上従事した経験がある人。
④主任内部監査員、内部監査員の力量
下記のような認定基準ではだめです。
×(認定基準)社内外のISO17025内部監査員養成コースを修了し、品質管理者が認定した人。
コンサルタントを採用された場合には、日々の研修で 内部監査員としての力量は身につきます。
⑤測定データー最終承認者(技術管理者)の力量
(認定基準)
⑥校正証明書のチェック、承認
(認定基準)
⑦顧客(内部)からの〇〇〇の受入検査員の力量
(認定基準)
⑧職務任命書の発行 校正室内に掲示
(5)JCSS認定における独立行政法人製品評価技術基盤機構 認定センターの要求事項の理解
(6)JCSS認定のための審査基準であるISO17025規格要求事項の理解
①ISO9001規格要求事項をもとに作成されています。
②ISO9001規格要求事項より読みにくい、整列していない。
③大きく分けて、4章 管理上の要求事項と5章 技術的要求事項 から成る。
④試験所への要求事項と校正機関への要求事項が混在している。
⑤ISO17025の理解をする。
目次だけ掲載

序文 7
1 適用範囲 7
2 引用規格 7
3 用語及び定義 8
4 一般要求事項 9
4.1 公平性 9
4.2 機密保持 10
5 組織構成に関する要求事項 10
6 資源に関する要求事項 11
6.1 一般 11
6.2 要員 11
6.3 施設及び環境条件 12
6.4 設備 12
6.5 計量トレーサビリティ 13
6.6 外部から提供される製品及びサービス 14
7 プロセスに関する要求事項 15
7.1 依頼,見積仕様書及び契約のレビュー 15
7.2 方法の選定,検証及び妥当性確認 15
7.3 サンプリング 17
7.4 試験・校正品目の取扱い 18
7.5 技術的記録 18
7.6 測定不確かさの評価 18
7.7 結果の妥当性の確保 19
7.8 結果の報告 19
7.9 苦情 22
7.10 不適合業務 23
7.11 データの管理及び情報マネジメント 23
8 マネジメントシステムに関する要求事項 24
8.1 選択肢 24
8.2 マネジメントシステムの文書化(選択肢A) 24
8.3 マネジメントシステム文書の管理(選択肢A) 25
8.4 記録の管理(選択肢A) 25
8.5 リスク及び機会への取組み(選択肢A) 25
8.6 改善(選択肢A) 26
8.7 是正処置(選択肢A) 26
8.8 内部監査(選択肢A) 27
8.9 マネジメントレビュー(選択肢A) 27
附属書A(参考)計量トレーサビリティ 29
附属書B(参考)マネジメントシステムに関する選択肢 31
参考文献 33
解 説 36

(7)文書の作成(参考になる書籍がない
品質マニュアル、規定、手順書、記録様式の作成
大変です。取得準備期間を短縮するには、この文書の完成期間を短くする必要が
あります。この文書の作成が遅れれば、運用、審査申請書類の提出も遅れます。

(7)主なプロセス
①営業(受注)から校正証明書の発行、郵送、顧客の〇〇〇の返却
営業   受入検査     校正作業予定 校正作業 検査 校正証明書の発行   校正作業後<br />顧客要求事項の確認<br />対応能力の確認 顧客の校正品 受注一覧表<br />                        校正作業予定日<br />                        担当者の計画 校正<br />                                   校正方法手順書<br />                                   不確かさの推定手順書<br />                                   バジエット表<br />                                   測定データ  作成   承認<br />                                   入力内容の確認      押印発送   顧客の校正品の返却<br />
②購買(常用参照標準、校正用機器、校正依頼サービス)
常用参照標準等の購入、校正依頼 時間がかかります
取引業者の評価から取引先の台帳の作成 時間がかかります
評価項目の決定、採用基準、
③顧客満足調査(アンケート) 時間がかかります
顧客満足の調査項目に何をするか。
④品質方針の策定 時間がかかります
⑤品質目標の設定 何をするか根拠さがし。時間がかかります
⑥教育訓練の計画、資格
必要な力量、教育訓練内容、教育訓練対象者、年間の教育訓練の計画、資格の認定
⑦文書管理、記録の管理(ファイルの作成、文書名、保管部署等の表示)
※(8)従来の業務でISO17025の要求事項の対応ができない場合
新規に取り組まれる企業様が悩まれる部分
従来の通り(JIS規格)お客様の校正を行われ、校正証明書を発行されていると
ISO17025の要求事項を満たしていなく、ISO17025の規格の要求事項の実績がなく、内部監査等でも抜ける。
(9)技術に関する内容については省略。メーカー様であり、ここで書く必要がない。
①校正方法の手順書の作成
プロセス毎に、校正方法、使用する設備、注意する点などを細かくイラスト、写真等を多用して作成。
②技能試験への参加
③最高測定能力の算出の根拠データのファイル化  など。

 

令和3年12月より1年間、令和3年11月に関東で指導させて頂いた企業様が無事、認定登録審査を受けられ、不適合1件という素晴らしい成績でISO17025を取得されました。

 

コロナ禍の令和3年12月の取得へのスタート。指導に当たってどのような指導をしていけば

良いのか?考える方法はなし。経験したことのないコロナ禍。全国が不安の最中。いろいろな情報がテレビから流されてくる。

 

さしあたり、ZOOMを使ったリモートによる月3回(午前10時から12時)の指導を開始。

それでも冬の季節のためコロナによる感染は広がるだけ。よって年を明け1月から3月まで

このままのZOOMによる指導が続きました。しかし、9月に初回審査が組まれているので

どうしても、4月からは現地審査も入れないとまずい。

 

よって4月からは、月1回の現地指導と、2回のリモート指導を組み合わせ指導することにしました。

 

このISO17025の取得は、大変敷居の高い、難しい内容を含んだもので、多くの企業様が挑戦されるが、挫折される(途中でISO17025の取得をあきらめられる)。

 

私も長年、このISO17025の取得の指導をし、取得を目指される企業様と共に、多くの時間

(コロナ禍の前は、指導期間2年、現地指導訪問回数30回(1回⇒朝10時より夕方4時まで))を使い、お互い長期期間がんばりました。

 

これからISO17025の取得を目指す企業様へ

取得するためには、取得を目指すチーム(部門)の全員の協力、取り組みが必要になります。

皆様は、ISO17025を取得するために、一生懸命取り組みされる気持ちは大いにあると思います。ただここで問題なのが、今までの通常業務を行いながら、取り組まなければならないということです。

よって忙しい中でのISO17025の取得において大事なのは、やはりいつまで取得するという確固たる計画、中心となるリーダーシップを持った人への任せ、そして全員の協力、最後にコンサルとの相性です。

 

多くのISO17025取得をあきらめた企業様の二の前にならないためにも、コンサルの導入をお勧めします。