
<お尋ね>
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当社の進捗を簡単に説明致します。
2021年6月~ JCSS登録認定に向けて取り組みを開始 ISO17025の理解、品質マニュアル・規定書類の作成(現状、自力で一通りの文書を作成※下記ギャップ分析で不足や認識の間違いが多いと指摘を受けた) 2021年12月 某コンサル会社のギャップ分析を受ける ※品質マニュアルが完成したわけではなく、技術的要求事項(必要な設備、校正方法の確認)のため相談したついでにギャップ分析を受けることになった。 ※結局は求めていた技術的要求事項に関する具体的な情報を得ることができなかった。 ➡校正方法について、現在行っているものから根本的に変える必要がある ため、技術的な指導を求めていたという背景がある。 2022年1月 某コンサル会社では、コンサルティングプログラム (2022年2月開始~2023年2月認定完了)の見積を取得 ※認定の時期は特に定めておりませんが、2022年内に申請することを 視野に進めております。 品質マニュアル・規定書類の作成ももちろん大きな課題ではありますが、それ以上に校正方法の見直しがより大きな課題として直面しています。 元々、一般校正業務を行ってはおりますが、JCSS校正となると,これまでのノウハウでは足りない面が多く、検討した内容の妥当性を確認する方法もわからず、なかなか前に進まない現状です。 上記コンサル会社のギャップ分析を受けた際、こうした技術面の不安がうまく解消されなかったこともあり、コンサル会社にコンサルティングを依頼するだけでは当社が抱える課題を解決することは難しいのではないかとも考えております。 約半年間にわたりISO17025に携わってきましたので、基本的な知識は個人として身につけられていると思いますが、組織への浸透はまだまだの状態です。 こうした現状を踏まえて貴社から提案できるものがございましたら一度お聞かせいただけますでしょうか。 宜しくお願い致します。 |
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1.校正室の人事(組織)は,はっきりしていますか?何名で校正室を運営されますか? 2 外部の技能試験への参加はお済ですか? 3. 校正室の環境条件 温度、湿度は日々測定されていますか? JCSS技術的要求事項適用指針 登録に係る区分:電気(直流・低周波)【共通】(第3版) 4.校正用機器には、いろいろなグレードがありますが、校正機関が 使用されるグレードのものですか?(失礼と思いますが) 5. 校正技術者の力量について
貴社の校正方法についての詳しい状況が分かりませんが
校正方法について、現在行っているものから根本的に変える必要はないと思います。 JCSS認定の申請の適用範囲の一般校正をされているということで。 某企業様の指導を開始し、マニュアル等の作成に取り掛かった時の経験 この企業様は、業種団体の連合会からの参考(ひな型)を使用し、マニュアル等の文書を作られていました。 私は、せっかく時間を費やされマニュアル等を作成されていましたので、コンサルタントとして、作成されているマニュアルをなるべく活かそうと思い、一緒にマニュアルの見直しに取り掛かりました。でも指導の時間であまりにも、マニュアルの訂正、変更に時間がかかり、指導の3回目で、企業様の技術責任者の方から、今までのマニュアル等はすべて捨て、松元さんのマニュアルのひな型を使いましょうと言われました。マニュアル等は自社の規模・組織にあった校正機関のマニュアル等にすべきです。 よくネット等で、マニュアルは薄いほうが良いとか、簡単な方が良いとか 書かれていますが、マニュアルは簡単に書くと分かりずらく、詳細に作ると読むのが嫌になります。自社に合ったマニュアルにすべきです。 貴社の現在の構築状況が分かりませんが某コンサルタント様の(2022年2月開始~2023年2月認定完了)について、弊社においては、下記のように書かせて頂きます。 2022年2月開始から2023年1月まで指導期間ののち審査を受けて頂きます。指導期間の中で審査申請をして頂きます。NITEの申請書類の受付から、2ケ月以内に審査、そののち是正処置の承諾、判定委員会、認定(4ケ月)。よって審査が終了し、6ケ月後が認定。2023年8月頃認定。審査から認定まで半年もかかるのは、民間のISO9001等の審査機関と違い、審査員が少ない、限られているからです。 一般校正業務を行っていらっしゃるということで安心しました。 過去のJCSS認定指導の中で、2社が、一般の校正業務の実績(新規分野事業進出、退職予定者の仕事分野の設置)がありませんでしたので、私も苦労し、大幅に取得期間が増え、校正室の改築,校正機器の買い替え等で契約期間も大幅に長くなりました。 校正業務(方法)について、JEMIC,JQA等の研修に参加されていれば大丈夫です。 当社は、すでにご案内しましたように、電気のJCSS認定の指導実績があり、提案できる“校正方法手順書“不確かさの算出の推定手順書”も作り上げています。 (皆様の校正方法手順書、不確かさの推定手順書が使えれば購入して頂く必要はありません。) これにより構築期間も品質マニュアル作成期間の短縮も図れます。 技術の審査においては、パナソニック等の専門家がみえると思います。 前記しましたように、一般校正業務の実績がありますので技術的には大丈夫です。 ただ、校正室の環境条件、校正機器等が条件を満たせていないと、算出される校正値も意味がありません。施設、校正機器、校正技術者の力量、校正方法(不確かさを含む)等が具備され、校正値が外れていなければ、ISO17025,JCSSの校正機関の認定は受けられます。 皆様が発行される校正証明書は、校正依頼をされた企業様の製造、サービスの信頼性を担保するものですので、間違いのないものを提供しなければなりません。 認定をうけることが社内のめざす方向でしたら、あとは校正室を構成する皆様で頑張るだけです。ただ今までの日常業務の中で準備を進めていくわけですから皆様の協力、頑張りが必要になってきます。 はい、N様のISO17025の知識はすばらしく、これからの認定までの必要な方になるのではないでしょうか? 認定について取り組むためには、校正室をJCSS認定まで導いていく強力なリーダーシップをもった人の存在が重要です。 また、依頼されるコンサルタントとの相性、コミュニケーションも大事です。 失礼なことを書きますが、“人間はこれをやっていて下さい”とお願いしてもなかなかやらない動物です。 これは、私のコンサル指導の中でも起きることです。 でもこのやらないことを一緒に何回も何回もやっていきことが私の指導方法です。 |